今年もスタート……いつまで続く?保活の時代

保育&子育て情報

「保活」のシーズンが今年も始まりました。多くの自治体では10月~11月にかけて申し込み、1月に発表、というスケジュールになっています。「妊活」「婚活」「朝活」…「〇〇活」という言葉が流行して久しいですが、なかでも保活は期限に追われ、先も見えない。不安で大変なイメージがあります。

とくに認可保育園への入園に際しては、保護者の就労状況などが点数制でランク付けされ、まるで入学試験のようにも思えてきます。
保活。
学歴社会の象徴のようで、あまりこの言葉を使いたくないのですがとはいえ、日本の保育園に入るには(特に待機児童の多い首都圏の地域では)保活がまだまだ必要なようです。

子ども・子育てに関する制度のしくみは、とても複雑で、各自治体で配布(ホームページにも掲載されていることが多い)保育園入園のしおりを読んでいると難しすぎて理解できない方も多いのではないでしょうか。自分の子どもが、果たして1号認定なのか?2号認定なのか?そもそも1号とか2号ってなんだ?、と思いますよね。幼稚園と認定こども園、保育園の違いや、認可外保育園の種類をさらさらと説明できますか?日本の子どもに関する制度は、なんて複雑でわかりづらいのでしょう。

見学するときには

保育園見学のポイント、という記事もよく見かけますね。
見学チェックシート、なるものもあるようです。

保育園を見学することはとても大切なことです。コロナ禍で、少しためらわれる方も多いかもしれませんが、保育園側は、見学はウェルカムですので、園に直接電話して事前に予約を入れてみてくださいね(見学方法や頻度は施設にもよります)保育園は、子どもたちが心も体ものびのび生活する場所です。
そして大人(保育者や保護者)にとっても居心地のいい場所であるはずです。

見学に行った際には、
まず、子どもと大人が笑顔で過ごせているかどうか、保育士が、「こんにちは!」と元気にあいさつしてくれるか、「だめ」「どうしてそんなことするの?」などの否定語が飛び交っていないか(見学の方がいる前で、そういった言葉遣いをする保育士はいないと思いますが)・・・大人が生き生き働いている園は、子ども子どもらしく過ごしています。園長先生の人柄や園の方針、衛生面や安全面など、短い時間では全部見ることはできないかもしれませんが、聞きたいことはメモにまとめておくといいですね。

保育園側から、ちょっとアドバイス

そしてひとつ、これは、おまけ情報ですが、私が長年、さまざまな保育園の入園面談や入園選考をしてきた経験からのお話です(自治体独自の認定を受けている認可外保育園の話です、あくまでも参考に)
認可外保育所などでは、入園の可否は、自治体ではなく、園で直接決定します。
多くは、園長と主任や、リーダークラスの保育士、また株式会社などの法人が設置事業者の場合は、その会社の本部の人間がやってきて面談や見学の対応をすることになります。

そんなとき、見学対応をする担当者は、お子様の様子はもちろん、保護者との「コミュニケーションのしやすさ」に注目していることがあります。具体的な内容については省略しますが、見学時や親子面談のときの会話を通して、例えば「ちょっと細かい保護者かな……入園後は、クレームが多いかも?」などという印象を持ってしまうと、入園選考の参考情報になる場合があります(もちろんケースバイケースです)たった1回か2回お会いしただけで、何がわかるんだ!という声が聞こえてきそうですが、人と人との「フィーリング」も選考基準の一つであるともいえるでしょう。

だからといって過剰なお願いをすることが、入園に優位に働くかというと、そんなこともありません。時折「そこまでしていただかなくても……」とこちらが恐縮するようなプレゼントをしてくださる方がいらっしゃいます。その昔とある保育所の入園前の説明会を実施した際、長い長いお手紙とともに、大きなホールケーキを差し入れてくださった保護者がいらっしゃいました。その場にいた園長もスタッフも皆その熱意にびっくりするとともに、お断りするわけにもいかず、皆で美味しくいただきましたが、お母さまの切実な気持ちを思うと、入園を確約できないことに対して、とても申し訳ない気持ちになりました。

子どもを保育園に入れたい、
お母さん、お父さんの願い。
あたりまえの権利なのに、どうしてこんなに難しいのでしょう。

保育園にもしも落ちてしまったら・・・・・それを考えると夜も眠れない方もいることでしょう。

私も十数年前のことではありますが、年度途中に仕事復帰することになり、でも空きがなく途方に暮れてしまった経験があります。入園が決まるまで不安で不安で、数か月足しげく区の保育課に通って相談し続け、たまたま空きが出て入園できたという経験があります。保活の季節になると、いつもあのころの、何とも地に足のついていないような、先が見えずに不安と焦りでいっぱいの気持ちを思い出して胸がきゅっとなります。

「保活」という言葉が、いつか過去の言葉になり、お子さんにとって最も良い環境をいつでもじっくりと選んで、希望の園に必ず入園が保障される就学前の保育・教育制度が、実現するといいですね。

次回のコラムでは、今の日本の保育制度のなかで、どんなサービスを利用できるのかを、解説したいと思っています。

文・鈴木聖子

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